一番身近な存在のはずなのに発達障害に気づかない母親たち
身近な人間でも気がつかないことがある発達障害

このように、子供と共有する時間が大変に長い母親であっても発達障害に気づかないことが少なくないのであります。
知的な障害や言語に著しい遅れがある場合であれば、ともかくとしてこれらのことに問題がなければ、例え身近な人間であっても発達障害だと気づかないことは、けっして珍しいことではありません。
このようなケースでは、もちろん、本人が発達障害のことを自覚するはずもありませんので、生涯にわたって、それとは知らずに生活を送ることもあるわけです。
見分けることが難しい子供時代の発達障害
実のところを申しますと、発達障害というのは子供の時代には見分けることが大変に難しいと言われているんですね。そんなことから、発達障害であることが発覚するのが大人になってからというケースも大変に多いのであります。当然のことながら、それは発達障害が具体的にどういうものであるのかという世の中の認知度が低いことも大きく影響を及ぼしていることでしょう。
今の時代は、発達障害もその認知度はさすがに上がってきてはいるものの、本当のその姿をご存知ない方が大変に多いというのもまた事実です。
仕事に携わることで発覚することが多い発達障害
発達障害を抱えている人の人物像をご存知ない方からすると、発達障害の人のことを『あの人はかなり変わった人だなあ・・・』などと個性として考えてしまう可能性が高いのであります。しかしながら今の時代は、昔よりもはるかに発達障害が発覚する機会が増えているんですね。『この人は発達障害かもしれない・・・』あるいは『自分は発達障害かもしれない・・・』などと気がつくきっかけは、何と言っても多いのが仕事関係なのであります。
学生時代であれば、発達障害が原因でコミュニケーションが取れなくても「ぼっち」などと揶揄されながらもやり過ごすことができたのかもしれません。
しかしながら就職して社会人となった場合、仕事をスムーズにこなしているためには最低限のコミュニケーション能力は必要となってまいります。そんな時、コミュニケーション能力に大きな問題を抱えている発達障害の人では、乗り切ることができなくなってしまうのであります。
しかしながら就職して社会人となった場合、仕事をスムーズにこなしているためには最低限のコミュニケーション能力は必要となってまいります。そんな時、コミュニケーション能力に大きな問題を抱えている発達障害の人では、乗り切ることができなくなってしまうのであります。
ということで、周囲の人間なり本人が“何かがおかしい”ということに気がついて、専門家に相談するなりして発覚することになるわけです。こんなパターンが多いということです。